このブログは「トスジャグリング」という分野に特化していて、基本的にクラブとボールの解説ばかりです。
ディアボロ(中国ごま)の記事はこれで最初で最後になると思いますが、きちんとまとめておきたいと思います。
ディアボロと中国ごまの違いを聞かれることがありますが、ここではあえて同じものとして扱いたいと思います。歴史的な観点などから細かい違いはあるかと思いますが、ここでは触れないでおきます。
動画
道具の選び方について
昔はジャグリング道具メーカー、ヘンリー社のディアボロサーカスが定番でしたが、高価な上に紐が絡まりやすいという欠点がありました。
現在は日本を代表するディアボロプレイヤー(ディアボリスト)の矢部亮さんが経営しているラッドファクター(Radfactor)というジャグリングショップを始めとして、ディアボロを販売するお店や、開発しているメーカーが増えたので、道具も進歩しています。
昔に比べて回しやすいので、ディアボロ4個で長時間ウィンドミル(低い軌道で回す技)をしている人も見かけるようになりましたね。パフォーマンスで4個のハイトスも見かけるようになりました。
最近では小・中学生が超人的なテクニックを見せているのも珍しくありません。
ディアボロも1000円ぐらいの安価なものから、10000円を超えるものまであります。ベアリングや回転の性能が全然違う為、高価なものになると癖があって扱いづらいことものも存在しています。

ディアボロ METEOR マーブル (Mサイズ) 3点セット (ファイバーハンドスティック・予備ひも10m付) (青白)
- 出版社/メーカー: JUGGLE 4 FUN
- メディア: おもちゃ&ホビー
- この商品を含むブログを見る
入門用・初心者向けのディアボロだと、この辺りのものが良いと思います。あまり安いものだとろくに回らない粗悪品も出回っていますし、ハンドスティックも木製よりファイバー製のもののほうが格段に扱いやすいです。
また代え紐が最初から付いているというのも魅力的ですね。紐は最初のうちはそこまで変える必要はないですが、時々変えてあげる必要がありますし、お子さんだとふざけて扱って切れてしまうこともあります。
練習方法について
上記の動画も参考にしてください。解説記事は他にもたくさんあると思いますが、ここでは基本的なことを押さえておきます。
基本動作
- 利き腕側にディアボロを置いて、地面を転がしながら回転をつけてスタートする。
- 利き腕のハンドスティックを上下に動かすことで、回転を付ける。
- 前後の傾きは、利き腕のハンドスティックのストリングを当てて調整する。
もっとも基本的な動作はこの3つです。
初心者にありがちな間違い
- 回転をつける方向を考えていない
- 力を入れすぎている
回転を同じ方向につけてあげることが大切です。
前後に傾いてしまったら、回転をつけながらで良いので、ストリングをディアボロのカップの片側に当てると、前後の傾きを調整できます。
基本的な技
ハイトス
ある程度回転を付けれるようになったら、ディアボロを投げ上げてみましょう。
この時、腕をあげて投げようとする人が多いですが、腕を広げてストリングを張ることでディアボロは上に飛んでいきます。
糸をピンと張るようなイメージで、腕を広げる練習をしてみてください。 ストリングの上にあるディアボロが上に上がっていくのがわかると思います。
キャッチする時は糸を地面と平行にしたままではなくて、利き腕側を高くして、利き腕側からキャッチしてみましょう。
より強い回転をつける
強い回転を付けるための方法はいくつかあります。
基本は、ストリングをベアリング1周多く巻きつけた状態で回すことで、強い摩擦がかかって回転がつきやすくなります。
クロスオーバー
クロスオーバーはディアボロを左右にゆすることで、回転をつけるテクニックです。
言葉で説明するのはちょっと難しいですね。
スピードループ
ストリングをベアリングに1周まきつけた状態で、円を描くようにディアボロを回します。縦に回す技のことをチャイニーズアクセラレーションと呼ぶこともあるようです。
エレベーター
右手のハンドスティックのストリングを、手前側から回して、ベアリングをキツく締め上げてください。何度かやってみると、ディアボロが上がっていく感覚が掴めると思います。
かなり強い回転が必要ですので、初心者には難しい技です。
2個以上のディアボロ
2ディアボロウィンドミルという技ですが、1個目のディアボロに十分に回転をつけた後、もう1個のディアボロを投げ込んで開始します。
最近のディアボロは性能もいいですから、1ヶ月ぐらい練習すればできると思います。